人気ブログランキング | 話題のタグを見る
NEW POST

ペーパーワールド ファイナルリポート その2

ペーパーワールド ファイナルレポート、トレンド編ご紹介しますね。

ペーパーワールド、クリスマスワールド、ビューティーワールド共に大きな流れはここ5年ほどのトレンドと変わりませんが、ディーラーはより上質なもの、贅沢感のあるものを求めています。少し前の「チープなものがセクシー」という考え方から「スタイリッシュなものがセクシー」へ、この場合のスタイリッシュとは上等なものを意味しています。多少値段ははっても上質なもの、という流れは、多くの日本企業のご出展者にとって追い風になりますね。

個々のショーのトレンドについて、まずはペーパーワールドについてですが、強いはっきりした色味、その一方で自然な風合いをもつ商品、そしてパッケージングのユニークな商品が文房具・オフィス用品の分野で注目されていたようです。オフィス用の用紙はどんどんユニバーサルな流れに。そして今年、文房具の色で圧倒的に多かったのは黒と白のコントラストを生かしたものと、ゴールドに黒または赤を効かせたものだそうで、他にも強いはっきりした色の組み合わせに人気が集中しているそうです。モチーフで人気が高いのは、大柄の花模様。紙を使った製品、例えば紙を素材にしたアルバムなどがトレンドセッターとなっているそうです。

余談ですが、欧州在住の一般消費者として感じるのは、アルバムほど日本と欧州で異なる商品も、最近はあまりないですよね。こちらのアルバムでスタイリッシュなものはほとんどが台紙の色が黒、上から密着カバーをかけるタイプは好まれず、写真を一枚一枚貼り付けるタイプ、そして台紙に白やゴールド、シルバーのペンでコメントを書くのが好きなようですね。日本で主流のアルバムのタイプは少しシャビーに感じるようです。長年の習慣、文化の違いが感じられます。

クリスマスワールドについては、まず、2007年の冬は寒くなるらしい(困りましたね~)ので、アイシーな、氷を連想させるもの、例えば青やターコイズと白の組み合わせがトレンドとなりそうです。クリスマスシーズン以外では(クリスマスワールドは今や、クリスマスのグッズだけでなくハロウィンやイースターといった年間のシーズンイベントに関るグッズも豊富です)明るい色調のものもあり、特にレースがロマンチックな要素を醸し出し人気とのこと。ここでも自然素材の人気は上昇中で、木やその他の自然素材を使って作られた商品がどんどん増え、色もアースカラーやベージュといった自然に近い色の人気が高まりつつあるようです。

最後にビューティーワールドですが、ここでも「ビオ(Bio)=ライフスタイル」が新スローガンとなり、無農薬の植物、ハーブ、海草、海塩など自然素材を使った化粧品が最先端のトレンドとなっています。そしてもうひとつのトレンドが、ここでもラグジュアリー、贅沢感、上質感。中には高価な宝石、ルビー、そしてキャビアの入った化粧品などが話題になっていました。

全体のキーワードとしては、まずロハスなどの流れにそった自然素材の主流化。同時期にペルリンで開催された自然素材の商品を扱う見本市「グリューネボッへ(緑の週間、の意味)」が大盛況だったことも物語っているように、このナチュラル志向は業界の枠を超えた大きな強い流れと思われます。
また、メッセフランクフルトが掲げているもうひとつのトレンド、上質感については、メッセ フランクフルト自身が力を入れていきたい方向性を示しているのでは、と思えます。最近のコンシューマーグッズ関連見本市で急増している主に中国からの出展社の、品質面よりも値段の安さを追及した姿勢に批判が集まっている現状を踏まえてもいるのではないでしょうか。それに加え、消費者のニーズにだけではなく、ウォンツに訴える商品、ブランディングに成功した商品が勝ち抜いていく、という現状を反映しているのだと思います。

先週あんなに寒かったフランクフルトですが、今週はまた、数百年ぶりの暖冬に戻っています。日本にお帰りになられた皆さん、気候の変化で体調など崩されぬよう、お体お大切になさってくださいね。来年のペーパーワールドの頃には、弊社ももっと多くのノウハウ、情報を有し、フランクフルトを拠点とするフットワークの良さでもっともっとお役にたてる存在になっていたいと思います。
私たちでお役にたてることがありましたら、お気軽にinfo@ensemblau.comまでご連絡ください。
by ensemblau | 2007-01-31 13:45

欧州とアジアでの海外展開を、「チームワーク」と「現地力」を活かし、全力でサポートしています。見本市、通訳・翻訳、PR、イベント、市場調査等お役立てください! www.ensemblau.com 


by ensemblau