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ドイツの祝祭日② もうすぐ「カーニバル(謝肉祭)」がスタート!



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こんにちは。アンサンブラウの和喜多です。日本では日も長くなリはじめ、冬から春への節目である節分を、豆まきをしたり恵方巻を頬張ったりして迎えた方も多いのではないでしょうか。ここドイツでも春の訪れを喜ぶ人々で盛り上がるイベントがあります。それはローゼンモンターク(Rosenmontag)前後に開催されるカーニバル(謝肉祭)。今日は、多くのドイツ人が毎年仮装に情熱を注ぐ、カーニバルを紹介します。(上の写真:パレードフロートの様子(Weil der Stadt)


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パレードフロートの様子(Weil der Stadt)

今年の「ローゼンモンターク(Rosenmontag)」は2月12日

復活祭(イースター)から40日間さかのぼった月曜日をローゼンモンタークと呼び、ドイツの一部の州は祝日となります。この日は子どもから大人まで思い思いの派手で斬新なコスチュームを身にまとって街に繰り出し、食べたり飲んだり、歌ったり踊ったりと大はしゃぎ。各地で様々な屋外コンサートやストリートイベントが開催され、メイン会場には紙吹雪が舞い、集まった子どもたちにはお菓子が配られ、文字通りお祭り騒ぎとなります。これがドイツの「カーニバル(謝肉祭)」。特にカーニバルの発祥とされるケルンをはじめデュッセルドルフやマインツでは、ローゼンモンタークを挟んだ前後一週間に渡りカーニバルは続き、地元の人だけでなく国内外からの観光客が押し寄せます。盛り上がりが絶頂となるローゼンタークには、日本のお祭りでみられる山車のような大掛かりでユニークなパレードフロートも登場します。もともと春の訪れを祝い、その年の作物の豊穣を祈願する日だったそうですが、冬の間眠っていた動物や植物が目覚めるように、人々もこの時期は心が躍って活発になり、春が近づいている喜びをおもいっきり表現したくなるのですね。

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ドイツ風揚げパン「ベルリーナー」(Sehne HPより)

季節を感じる「揚げパン」

カーニバルが近づくと、ドイツ風「揚げパン」がパン屋の店頭に並びます。ベルリーナー(地域によってはプファンクーヘン、クラップフェンなど)と呼ばれ、ふわふわでやわらかい丸いドーナッツにグラニュー糖がまぶしてあり、中にはアプリコットなどのジャムが入っているシンプルなパン。ジャムの他にカスタードクリームやチョコクリームを入れたり、表面をココナッツやアーモンドでトッピングしたりとバラエティ豊かなベルリーナーを提供するお店も。たくさんまとめ買いをするお客さんには、季節限定デザインの箱に詰めてくれるサービスもあります。毎年その光景を見るたび、私は日本の「ミスタードーナッツ」を思い出します。ドイツのパンはハード系が多く、ふわふわのやわらかいパンを見かけることは少ないので、このベルリーナーを持ち帰り、暖かい家で家族や友人たちとおしゃべりしながら紅茶と一緒にいただくと、どこか懐かしいような、優しい幸せな気持ちになるのです。

カーニバルの後は「プチ断食」?

さて、カーニバルで大いに盛り上がった後、街には再び静寂が戻り、人々はイースターまでの期間を慎ましく過ごします。もともとキリスト教では、神と向き合い日ごろの悔いを改める期間であることから、食事の量を控えめにする人、お肉を断つ人、普段好きな甘いものやアルコールを我慢する人もいます。最近では宗教的な意味合いとしてではなく、願い事が叶うようにと願掛けをしたり、健康のためのデトックス効果を狙ったりする人も。いずれにせよこの時期のプチ断食は免疫力をアップさせる効果があるそうで、心身ともに浄化し、はつらつとさわやかに春を迎えたいですね。

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by ensemblau | 2018-02-06 19:44 | 欧州ライフスタイル

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