2017年 04月 19日
白アスパラガスの季節到来
こんにちは。アンサンブラウの和喜多です。ドイツではイースターが終わりました。毎年イースター前にグンと気温が上がり日中は半そでで過ごせるくらいになるのですが、まだまだ油断してはいけません。イースター中はぐっと冷え込んだり天候が崩れることも多く、時には雪に見舞われることも。今年のイースターも雪こそ降らなかったものの、ドイツ全域的に冷え込んだようです。でも、そろそろ本格的な春の訪れです。今日はドイツの春のシンボル「白アスパラガス」について紹介します。
季節と産地
ドイツでもグリーンアスパラガスは年中売られていますが、白アスパラガスは4月から6月下旬くらいまでしか出回りません。町の市場や郊外の道端に期間限定の農家直売スタンドが立ちます。私が住むバーデン・ビュルテンベルク州はドイツの中でも白アスパラガスの産地として有名で、この時期になると他の州からわざわざ買いに来る人もいるのだとか。もちろんスーパーなどでも売られるのですが、やはりとりたての新鮮な白アスパラガスをその日のうちに食べるのが一番おいしいので、私はこの農家直営のスタンドで買うことにしています。切り口が乾燥していないのが新鮮な白アスパラガスの証拠です。
食べ方
私がドイツに来て初めて白アスパラガスを食べたのは、ドイツレストランでした。白い大きなお皿に柔らかく茹でられた長い白アスパラガスが数本。その横に茹でたじゃがいもとハムが添えられ、「オランデーズソース」と呼ばれるバターたっぷりのこってりしたソースがかかっているお料理を食べた時の感動は今でもしっかり覚えています。ただ我が家での白アスパラガス料理の定番は「おひたし」と「ポタージュスープ」。皮をしっかりむいたアスパラガスを適当な大きさに切り、沸騰したお湯でさっと茹でた後冷水でしめて、醤油、酒、レモン汁を混ぜて作った自家製ポン酢に鰹節をまぶていただくというシンプルな料理。むいた皮は捨てずにその後茹でて、その茹で汁でポタージュスープを作ります。これはドイツレストランでも定番料理になっています。
グリーンアスパラガスとの違い
グリーンアスパラガスに比べ、白アスパラガスは太く、少し苦みがあるのが特徴です。でも両者の違いは、基本的に土の上下どちらで育っているかのようです。土の上で成長したグリーンアスパラガスは日光を浴び光合成をして緑色になるのに比べ、寄せ土により土の下で成長する白アスパラガスは日光に当たらないので色が白く、栄養価もグリーンアスパラガスに比べ低いのだとか。というもののそれぞれの育て方に適した美味しい品種が存在するので、苗が全く同じというわけではなさそうです。
白アスパラガスは、毎年6月24日の「聖ヨハネの日」で収穫を終えると決まっています。この時期にドイツにご出張される方は是非季節の味をお楽しみください。