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テックテキスタイル/テクスプロセス 2015

先日、メッセ・フランクフルトでは産業用テキスタイル及びそれに関する機械・技術の見本市「Techtextil & Texprocess 2015」が開かれていました。

2年に一度のこの見本市。
「テックテキスタイル(産業用のテキスタイル・新素材や新機能製品を紹介)」は今回で第16回目。また以前は別の都市で開催されていた「テクスプロセス(テキスタイルに関する機械、技術、IT、品質管理、ロジスティックなどを紹介)」も同時開催として第3回目を迎え、ふたつの大きな見本市に世界中から多くの出展社・来場者が集まっていました。

各ホールでは、日本の繊維、機械、関連製品メーカーのみなさんが色々な製品・技術を紹介されていました。

まだまだこの分野での知識不足の筆者は、各ブースでみなさんから教えていただくことばかり。
新しい用途に向けて開発された繊維や、生産者のことを深く考えた新技術の開発、世界中の研究機関をネットワークで繋ぎながら若い世代を育てていらっしゃる大学の先生のお話など、色々な最新情報を聞かせていただきました。
ありがとうございました!

また、最近よく耳にする「Industry4.0(第四次産業革命)」。
当然ながら、この見本市でも話題になっていました。

従来の様に、ひとつの企業・工場で同じものを大量生産するだけではなく、顧客のニーズに合わせて小ロットでも採算が合うように生産ができるためには?…そんな問いかけに答えるかのように、生産工程の縦のラインだけでなく横の繋がりについて、そしてデータのやりとりや管理方法の最適化について講演やディスカッションが多く企画され、フォーラム会場にはいつも多くの聴講者が集まってきていました。

またその一方で、「キャット・ウォーク」ステージが設置され、革新的な素材・デザインを紹介するファッションショーも開かれ、テキスタイル関連全般として各分野から注目を集めていました。

ある方がおっしゃっていました。「機械工学の基本を学ぶなら、ミシンの構造を理解するのがいちばんですよ」と。

工業用ミシンなどは自動制御されている部分も多いのですが、それでも蓋を開けて中をじっくり見せていただくと、精密に作られた機械部品たちが複雑な動きをしながらそれぞれの「役割」を果たして、次の部品に材料や力を送り継いでいく…。
なるほど、機械工学の小さな世界がここに凝縮されているんだ…と感動するとともに、私たちの生活も同じようにお互いに協力し合って成り立っているのかも…などと考えさせられてしまいました。
技術って素晴らしい!

次回「テックテキスタイル/テクスプロセス」見本市は、2017年5月9日(火)から12日(金)の予定で開催されます。
(M.Y.)

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快晴に恵まれた、初夏の陽気の4日間でした。

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晴れの日は、ホールからホールへの移動には外を歩くのが断然お勧めのメッセ・フランクフルトです。

by ensemblau | 2015-05-18 10:45 | 見本市・イベント

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