2008年 10月 01日
ボルシア・ドルトムント
一昨日は恒例のビジネスランチ。
今回のスピーカー Robin Steden氏は、ドイツのサッカーリーグの
伝統クラブ、ボルシア・ドルトムントからいらしてくださいました。
参加されている方も、今回はサッカー関係者(熱狂的なファンの方も含
めて・笑)がたくさんいらっしゃって、新しくお目にかからせていただけ
た方も、懐かしい方と久しぶりにお話しができたり、嬉しい1日でした。
スピーカーSteden氏の役職は、インベスターリレーション・オフィサー。
ボルシア・ドルトムントは、ドイツのプロサッカーリーグで唯一の上場企業
なのです。
この、上場が原因とされた2005年の財政危機から、現在、奇跡的な
回復カーブを描いているクラブの再生戦略についてのお話。
再建の原動力となったのが、スポンサー収入の増収、そして、経費節減。
経費節減で興味深かったのは、2006年のワールドカップ開催時に、
他のスタジアムが何十億もの費用をかけてリニューアルをはかったのに対し、
ボルシア・ドルトムントのスタジアムがかけた費用は6000万ユーロ。
この時に費用をかけなかったことが、現在の再生をスムーズにしている、
という話でしたが、確かに、思い出すのは、
ワールドカップの時に、このスタジアムで日本対ブラジル戦が行われ、
私も会場に行ったのですが、他のスタジアムが開催1年前の視察の時から
比べると、みんな恥ずかしい位キラキラになっていたのに、このスタジアム
だけ、元のままだな~ という印象があったのです。当時は財政危機でそんな
費用をかけられなかった、という現実もあるのだと思いますが、今となっては、
それが功を奏した、という感じですね。
マーケティング会社として非常に興味深かったのは、
このクラブチームの経営は、スタジアムから人材雇用、マーチャンダイジング、
旅行サービス、医療ケアまでの壮大なコンツェルンで成り立っているの一方で、
マーケティングに関しては、専門のマーケティング会社に委託している、
という点です。
マーケティングはプロに委託する、という姿勢、ドイツ企業らしいな、と思いました。
その結果として、チケット販売も戦績に左右されることなく常に90%以上を
維持しているそうで、熱狂的なファンが定着していることから新たなスポンサー
が次々につく、スポンサー収入は2005年より10%以上の伸びを示していて、
今やクラブの収入の3割に上るそうです。
今年からは新監督、Jurgen Klopp氏-ドイツのサッカー監督には珍しい(?)
アカぬけた監督で、若手育成に定評があり、テレビの解説としても人気モノです-
の下で、若手選手をどんどん育てて、他のクラブへ高い契約金で売ることで
収入をあげていく、という、プロ・サッカーの世界、すごいですね。
今回のスピーカー Robin Steden氏は、ドイツのサッカーリーグの
伝統クラブ、ボルシア・ドルトムントからいらしてくださいました。
参加されている方も、今回はサッカー関係者(熱狂的なファンの方も含
めて・笑)がたくさんいらっしゃって、新しくお目にかからせていただけ
た方も、懐かしい方と久しぶりにお話しができたり、嬉しい1日でした。
スピーカーSteden氏の役職は、インベスターリレーション・オフィサー。
ボルシア・ドルトムントは、ドイツのプロサッカーリーグで唯一の上場企業
なのです。
この、上場が原因とされた2005年の財政危機から、現在、奇跡的な
回復カーブを描いているクラブの再生戦略についてのお話。
再建の原動力となったのが、スポンサー収入の増収、そして、経費節減。
経費節減で興味深かったのは、2006年のワールドカップ開催時に、
他のスタジアムが何十億もの費用をかけてリニューアルをはかったのに対し、
ボルシア・ドルトムントのスタジアムがかけた費用は6000万ユーロ。
この時に費用をかけなかったことが、現在の再生をスムーズにしている、
という話でしたが、確かに、思い出すのは、
ワールドカップの時に、このスタジアムで日本対ブラジル戦が行われ、
私も会場に行ったのですが、他のスタジアムが開催1年前の視察の時から
比べると、みんな恥ずかしい位キラキラになっていたのに、このスタジアム
だけ、元のままだな~ という印象があったのです。当時は財政危機でそんな
費用をかけられなかった、という現実もあるのだと思いますが、今となっては、
それが功を奏した、という感じですね。
マーケティング会社として非常に興味深かったのは、
このクラブチームの経営は、スタジアムから人材雇用、マーチャンダイジング、
旅行サービス、医療ケアまでの壮大なコンツェルンで成り立っているの一方で、
マーケティングに関しては、専門のマーケティング会社に委託している、
という点です。
マーケティングはプロに委託する、という姿勢、ドイツ企業らしいな、と思いました。
その結果として、チケット販売も戦績に左右されることなく常に90%以上を
維持しているそうで、熱狂的なファンが定着していることから新たなスポンサー
が次々につく、スポンサー収入は2005年より10%以上の伸びを示していて、
今やクラブの収入の3割に上るそうです。
今年からは新監督、Jurgen Klopp氏-ドイツのサッカー監督には珍しい(?)
アカぬけた監督で、若手育成に定評があり、テレビの解説としても人気モノです-
の下で、若手選手をどんどん育てて、他のクラブへ高い契約金で売ることで
収入をあげていく、という、プロ・サッカーの世界、すごいですね。
by ensemblau
| 2008-10-01 11:48