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「ごめんなさい」の意味

先日のJapan Workshopより引き続き。

日本人のビジネスパートナーと仕事をする時に
ドイツ人が疑問・違和感を感じること、として他にもあがっていたのは、

謝ってばかりいる

これも、よく指摘されることのひとつですよね。

電車の中で足を踏まれて、踏んだ人と踏まれた人が、
同時に「ごめんなさい」というのを見た、という話も!


何かあるとまず「sorry」と言われて、
まあ冷静に考えれば謝っているわけだから(自分が)責められている
わけではないんだけれど、
何度も言われると、気になる、他の意味があるのか、と思ってしまう。


日本人からもらうメールには、ほとんどいつも、

(I am) sorry for any inconvenience.

と、

Thank you very much for your understanding.

がセットになって書かれている。

そんな風に謝られると、「何か不都合でも?」と、
逆に不安になるし、

そんな風に感謝されると、「理解してるって?何を?」とアセる。


・・・と、これは、同じことを考えていた人が最も多かったようで、
会場、一気に盛り上がったのですが、

「でも、日本人が良く言うのは、『ドイツ人は謝らない』なのよ」
と、話すと、急に、シーンと・・・・・



ここで言う「ごめんなさい」、
多分、ドイツ人と日本人で、「ごめんなさい」の意味合いが違うのだと思います。

日本人にとっては、
「ごめんなさい」は本当に軽い意味でコミュニケーションのつなぎとして
使われることがあると思うのですが、

ドイツ人にとっては、
「ごめんなさい」は、自分が本当に思い過ちを犯してしまった時に、
もう、どうにもできない、と、責任を放棄してしまうような場で使う意味合いが
強い気がします。

日本人の場合は、「ごめんなさい」と言ってから償う、修復する。

ドイツ人の場合は、償って修復してみて、それでもダメなら謝る。


ワークショップの終わりに、参加者一人一人が、
「今後どのような点に気をつけて日本人とコミュニケーションしようと思うか」
を発表したのですが、その時に、

「ちゃんと『ごめんなさい』と『ありがとう』を言う」

と、うちの息子が言っているようなことをおっしゃる、有名企業の役員さんも
いらっしゃいましたが、

大切なことは、まずはこうした違いを理解する・理解してもらうことですね。
by ensemblau | 2008-07-16 13:41

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