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2007年前半ドイツ産業連盟レポート

もうひとつ、ドイツ産業連盟(Der Bundesverband der Deutschen Industrie e.V.:BDI)が
先月に発表した、ドイツ景気状況についてのレポートを紹介しますね。

2007年前半を総括して、今後さらに大きな設備投資が見込まれるそうです。
第一四半期は、今年より税率アップとなった消費税の影響を受けたものの、
それでも昨年同時期より0.5%の成長率を記録。
BDIの予測では、今年後半で2.8%の成長率を達成できる見込みとのことです。

業界別に見てみると、まず、自動車業界は輸出、そして生産記録を今年さらに塗り替える
ことになる見込みとのこと。自家用車の輸出が8%、国内生産量は4%の上昇が
見込まれています。全世界規模でのドイツ自動車メーカーの自家用車分野での生産も
4%増の見込み。

建築業界でも、今年は大きな躍進が期待されます。第一四半期に記録された14.5%の
売上増、特に国外での建築の伸びが顕著です。2006年の受注量は前年比40%増でした。

科学業界にも明るい数字が。2007年上半期のドイツ科学系企業の売上は、前年比
8%でした。2007年の生産量は、前年比3.5%となる見込みです。

電機業界の第一四半期も前年比売りあがえ6%増。これは、EU加盟国および東南アジア
への輸出が大きな牽引力となっているようで、これに国内需要の伸びもあり、本年の
売上増は少なくとも6%になると見込まれています。

IT業界も同様にポジティブ。78%の企業が前年からの売上増を見込んでいます。

特筆すべきは機械業界。業界団体VDMAは、当初4%の成長率を見込んでいましたが、
注文量の目覚ましい増加を考慮して、これを9%へと上方修正しました。2004年から
2007年までの機械生産増は30%、これは1967年から1970年の高度成長期の
32%増に匹敵します。

輸出は世界的な需要増を受けて好調、ドイツからの輸出10%増という数字は、世界水準
よりも高いそうです。一方、輸入は前年比9%増が見込まれています。

長い長い冬の季節を経験したドイツ経済ですが、上記の数字を見ると、今後が大きく
期待できそうですね。
by ensemblau | 2007-08-15 21:44

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