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ドイツの電力を支える再生可能なエネルギー

こんにちは。アンサンブラウの和喜多です。日本では2016月に電力小売自由化され、各家庭で電力会社を自由に選べるようになってから1年が経ちました。

今日は電力小売自由化から来年20年を迎えるドイツの電力事情についてお伝えします。

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写真 Bundesverband WindEnergie e.V.のサイトより


電力会社を選ぶ理由

ドイツの電力小売自由化は1998年に始まりました。それまでは各地域の地元電力会社が電気を供給していましたがその後新規企業が次々参入し今では1000社に増えました。その中から契約する電力会社を選択する際に参考になるサイトが「Verivox」1)地域や家族構成、生活スタイルなどの条件を入力するとその家庭にあった電力会社やプランを検索できます。自由化により競争が激化することで電気料金が安くなることは消費者にとって嬉しいことですが、我が家の大家さんは、毎日使う電気だからこそ環境に配慮したエネルギーにこだわりたいと電力会社を選んだそう。この電力会社供給する電力は100%再生可能なエネルギーによるもので会社のHPをみると電力がどこの発電所から供給されているのか、その発電源や電力供給量も一目で分かす。2)Verivoxで他社と比較しても電気料金に大きな差はないので、私も大家さんと同じその会社と契約をしています電力会社の選択肢が広がること家計の節約以外に環境配慮を行動に移せるという効果もあるようです


再生可能なエネルギーの割合

現在ドイツで生産している力の約半分化石燃料、7分の1が原子力に頼っていますが、3割は再生可能なエネルギーによるもの3)2025年までにその割合を4割に引き上げることドイツ政府の目標再生可能なエネルギーには太陽光、水力、風力、地熱、バイオマスなどがありますが、その中で約4割を占める風力に次いで普及しているのがバイオマスなのはあまり知られていないようです。先月ライプチヒで開催された環境保全とリサイクル技術の見本市「Terra Tec」でもバイオマスの利用に関わる企業の展示が目立っていました。しかしまだバイオマス発電発電コストは化石燃料に比べ4~5倍高く、研究開発や設備に政府は多額の資金を投入しているのも事実です。


可能性を秘めたバイオマス

生物が持つエネルギーを利用し、例えば家畜排泄物や生ごみ、廃材となった木材などの生物資源(バイオマス)を直接燃焼したりガス化したりして発電するバイオマス発電の課題は、燃料となるバイオマスを発電する施設まで運搬する手間やコストかかること。もちろん運搬には多くのエネルギーを消費します。蓄電技術の進歩により安定的に電気を供給できる環境も整いつつあるのに加え、より小型でシンプルな設備で安全バイオマスからバイオエタノールを生成技術が進み、小規模の地域単位・運搬範囲で設備を導入することも可能になりました。またバイオエタノール抽出後、その残りを乾燥して燃焼し、二酸化炭素の排出を抑えながら効率的に暖房に使用するペレットなどの商品開発も進んでいて一石二鳥の再生可能なエネルギーとして、バイオマスはまだまだ可能性を秘めているようです。

日本では今月から、大手電力10社が電気料金の値上をしました火力発電の燃料となる液化天然ガスの輸入価格が上がったことに加え、再生可能エネルギーの普及の目的で導入されている「賦課金」が増額されたことがその理由のようですので、今後の日本の再生可能なエネルギーの動向を注目してみたいですね。


2)https://www.lichtblick.de/



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by ensemblau | 2017-05-17 09:00 | 欧州ライフスタイル | Comments(0)

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